コラム
2025.03.10
当院では骨密度の検査を行っています
骨が弱くなる病気「骨粗しょう症」は、閉経後の女性に多く、高齢になってからの骨折の大きな原因になります。また、その骨折は、脳卒中などに次いで、寝たきりになる大きな原因となっています。
当院では骨の強さを表す指標である「骨密度」を測定する医療機械を設置しています。骨密度を測定する装置には、レントゲンを使用するものと超音波を使用するものがありますが、当院の機械は超音波を使用し、足のかかとで測定するもので、体への影響は全くありません。また、かかとを機械に乗せていただくことにより簡単に測定が可能です。太ももの骨や、背骨の骨をレントゲンで撮影する方法より精度は落ちますが、骨の状態を簡単に知ることが可能です。

検査結果は「同年齢の方、および若い方に比べて骨の密度が○%」といった形でお示しします。骨密度が基準より低い結果が出た場合、将来、骨粗しょう症が起こるリスクが高いと診断されます。骨密度が低いことに加え、「喫煙」「過度の飲酒」「家族の中に骨折の既往歴がある」などの骨粗しょう症の危険因子がある場合は、近隣の整形外科や佐久医療センター等で精密検査を施行させていただきます。
なお、骨粗しょう症は予防が大切なため、当院のかかりつけの患者さんには、1年に1回程度、無料で検査を行なっています。
また、当院では骨粗しょう症の治療も行っています。患者さんの年齢や骨の状態にあわせて飲み薬や注射の薬を処方するとともに、食生活については管理栄養士さんからの栄養指導等を行います。