診療概要
診療している疾患について
当院は、以下に挙げる疾患をはじめ、おもに日々の生活習慣が原因となって生じる疾患の診療を専門としています。一方で、風邪やインフルエンザなどの一般内科や予防接種、痛風や睡眠時無呼吸症候群の治療なども可能です。以下に挙げる以外の疾患や原因が分からない症状で受診を悩まれる方は、お気軽にお電話にてご相談ください。症状や患者様の状態によっては、近隣で最も適切と思われるクリニック・病院のご紹介も可能です。
疾患の概要
高血圧
高血圧は様々な病気の原因となり、適切に治療を行わないと健康寿命を短縮させる大きな原因となります。高血圧は自覚症状がないため、治療にあたっては「家庭血圧の測定」が非常に重要です。当院では家庭血圧の測定や記録の方法、血圧低下に有効な減塩や運動の指導を専門の看護師が行います。また目標血圧まで血圧を十分下げることがとても重要ですので、ガイドラインに従った適切なお薬での治療を行います。
脂質異常症
脂質異常症は、自覚症状がないため健康診断などで見つかることがほとんどですが、動脈硬化が進行すると心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)を発症する原因となるため、適切に対処する必要があります。当院では採血検査や、動脈硬化の程度を診断する頸動脈エコー検査、PWV検査などを用いて、治療の必要性や目標値を判断します。治療としては栄養指導、内服治療などを行っています。
不整脈
心臓の規則正しいリズムが乱れる状態が不整脈です。「動機」が症状として現れることが多いですが、動機=不整脈ではありません。不整脈には一時的な脈の乱れを生ずる期外収縮、脈が異常に早くなる頻脈性不整脈、遅くなる徐脈性不整脈などがあります。多くの場合、来院された際には不整脈を生じていないため、どんな不整脈がでているのか調べる24時間、あるいは7日間の心電図検査などを行って診断し、必要に応じて治療を行います。
心臓病
心臓病には弁膜症、狭心症や心筋梗塞、心筋症、先天性心疾患、心不全など様々な病気があります。当院では患者さんの自覚症状のヒアリングや、聴診器をあてての聴診、レントゲン写真や心電図検査、超音波検査などで診断を行います。狭心症が疑われる場合などはさらに佐久医療センター等に検査を依頼して診断を行います。診断ののちは、当院ではお薬での治療を行いますが、お薬以外のカテーテル治療や手術が必要な場合には佐久医療センターに依頼します。
脂肪肝
肝臓は症状が現れにくい臓器のため、病気がある場合、血液検査で見つかる場合がほとんどですが、その中で最も多いのが脂肪肝です。当院では、肥満や食べすぎ、運動不足など生活習慣に原因がある「非アルコール性脂肪肝」の診断を血液検査、超音波検査で行います。この疾患では有効な薬剤はあまりなく、生活習慣の改善が治療の主体となります。当院では管理栄養士や看護師による指導を行い経過観察すると共に、必要に応じて専門医に紹介します。
糖尿病
当院では、食べすぎ、肥満や運動不足などが原因であることが多い「2型糖尿病」の診断と治療を行っています(糖尿病に至るリスクの高い「境界型糖尿病」も含みます)。治療としては、管理栄養士による栄養指導、看護師による生活指導を行うとともに、必要に応じてお薬での治療を行います。当院では心不全、腎不全の合併患者さんも多く、その状態に有効なSGLT2阻害薬、肥満の解消に有効なGLP-1受動態作動薬や注射薬である「マンジャロ」なども積極的に使用しています。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
この疾患は睡眠中にのどや気道が閉塞することで、繰り返し呼吸がとまってしまう状態が発生する睡眠障害です。日中の眠気などが典型的症状です。朝方の高血圧や、脳梗塞の原因となりうる心房細動という不整脈、心筋梗塞や急性大動脈解離など多くの危険な疾患の原因となる疾患でもあります。当院では家庭でできる簡易検査を施行し、必要に応じて佐久総合病院に精密検査を依頼しています。また、100人以上の方のCPAP治療を行っています。
血管疾患
動脈硬化が進行すると、心臓から出る太い動脈が拡大する大動脈瘤が生じ、さらに悪化すると、先の細い血管の壁が厚くなり内部が狭くなる閉塞性動脈疾患を生じます。足に血液を流している血管に閉塞性動脈疾患を生ずると、一定の距離以上歩いた時に足の痛みが生じて歩けなくなる症状が起きることもあります。当院では超音波検査、ABI検査などで診断を行い、さらに精密検査が必要な場合、佐久医療センターにCTなどの検査を依頼します。
各種健診について
当院では下記の健診を行っております。項目の確認と予約が必要になりますので、事前にお電話でお問い合わせください。
・佐久市個別健診
・佐久市単独検診(大腸がん、前立腺がん、 肺がん、肝炎ウイルス)
・一般健診(入職時等)