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2025.05.01
今月のクリニックニュース「『帯状疱疹』のワクチンが『定期接種』の対象に」
当院では毎月、日々の健康に役立つトピックを取りあげたクリニックニュースをお配りしています。
今月のテーマは「『帯状疱疹』のワクチンが『定期接種』の対象に」です。
幼少期に「水ぼうそう」にかかった記憶はありますでしょうか?帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、過去にかかった水ぼうそうのウィルスが、症状が出ない状態で体内に潜伏しつづけ、加齢や疲労、ストレスなどによって免疫の働きが低下したときに、ウィルスが再び活性化して増殖することで現れる痛みや水ぶくれの症状です。
日本人成人の90%以上は、体内に水痘・帯状疱疹ウイルスが潜んでいると言われているので、いわば「誰が発症してもおかしくない」のです。
発症後なるべく早期に抗ウィルス薬を服用すれば、3〜4週間ほどで皮膚症状は落ち着きますが、その後も、数ヶ月、数年と長期間にわたって痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」になってしまう場合もあります。
帯状疱疹は50歳以上から発症率が急増すること、また、50歳以上で発症した人の2割が「帯状疱疹後神経痛」になることから、この4月より帯状疱疹のワクチンが「定期接種」になりました。定期接種の対象となる年齢の方は、接種費用の一部が公費で負担されます。
当院でも帯状疱疹のワクチンの接種を行っていますので、お手元に通知が届いた方は接種を検討されてみてください。
クリニックニュースではさらに帯状疱疹にまつわるさらに詳しい情報を載せていますので、来院の際に、ぜひ手に取って読んでみていただければと思います。
