日本高血圧学会総会に参加してきました
10月に東京で行われた高血圧学会に院長、師長、看護師の青木、関の4名で参加してきました。以下、院長と青木、関からの報告レポートです。
====【院長】=====
東京で開催された高血圧学会に私、落先生、師長、青木看護師、関看護師の5名で参加し、2日しっかり勉強してきました。
今回は高血圧治療のガイドライン(高血圧を治療する際の指針)が6年ぶりに刷新されたこともあり、多くの参加者で会場はあふれていました。
今回のガイドラインの最大のポイントは、血圧を下げる目標が年齢に関係なく、家庭血圧では125未満、病院で測定する血圧では130未満に統一されたことです。これは、ここまで下げないと心臓の病気や脳梗塞、脳出血などを発生するリスクが高くなることが、多くの研究でわかってきたためです。
薬の使用方法なども細かいところでかわりましたが、当院の現在の治療では特に変更しなくてはならないことはありません。
また、家庭での血圧測定がとても大切であることが今回の学会でも何回も強調されました。これは皆さんの努力なくしては成り立ちませんので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
今回学んできたことをいかして、また明日から皆さんに適切な治療を提供できるよう努めてまいります。
====【看護師 青木】=====
多くの発表で家庭血圧を125/75mmHg未満にしっかり下げることが脳卒中や心臓病や腎臓病の予防につながると言われていました。この血圧の目標値は当院だけでなく、全国共通です。
また食事に関しては、塩分の排泄を促す『カリウム』をとることが『減塩』のポイントと複数発表がありました。カリウムは野菜に多く含まれています。その他に果物、大豆製品、鶏肉です。野菜が少ない方はカット野菜やミニトマトなどまずは1品増やせると良いですね。(※腎臓病の方はカリウムの制限が必要な場合があります)
学会で得た知識を生かしていきいと思います。
====【看護師 関】====
私は今回、学会というものに初めて参加させていただきました。
ですので、「学会って何?」という疑問を持たれた方、私も同じです。
AIによると、学会とは特定の学問分野の研究者が集まり、研究成果を発表し、議論する場だそうです。
何となく漠然としたイメージはできますが、「結局のところどんな感じなの?」と思っていました。
参加してみてですが、我が国で約4300万人もいる高血圧有病者を何とかしようと、医師や薬剤師、看護師、保健師、栄養士、検査技師、製薬会社や検査機器会社など様々な職種が会場に集結します。新しい知識や技術の研究成果が発表され、それが正しいものなのか妥当性を議論し、実際に活用するために考察していく。その新知が活用されるとまた新たな研究課題が生まれていく。こうやって医療は進歩していくんだなと、間近で体感できてすごく楽しかったです。
正直、内容にはついていけない私は、今脳みそがパンク状態です。とりあえず、一つ一つ理解を深めていくことのみ!とても良い経験となりました!!
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以上です。今後も最新の医療情報をインプットし、皆さんにより良い医療を提供できるよう努めてまいります。


